【天声人语・有声版】立夏に(20190506)
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立夏に
在立夏
(图片来自:https://ml.mbd.baidu.com/zvzvsub?f=cp&u=d88cf3286d68fbba)
朝がきて目が覚める。今は何時ごろだろう。エッセイストの三宮麻由子さんは、スズメのさえずりで時間の見当をつける。5時台は、小さく、まばらな鳴き声。6時を過ぎるとにぎやかになり「起きてるかい」「起きてるよ」とおしゃべりしているかのようだ。
多数人早上醒来,会想现在几点了。而散文家三宫麻由子则是通过麻雀的叫声判断大概时间。五点左右鸟叫还稀稀落落。过了六点,麻雀们开始叫得热闹欢快,像是在说“你起没起床呀?”“起来了哟”。
4歳で視力を失った三宮さんは、鳥の声から空を感じるようになった。明るくなっていく様子を鳥たちが教えてくれる。季節もそうだ。夏になると、盛んにさえずる鳥がいる。その声を耳にして、詠んだ句がある。〈山の端や鳥声までも夏の色〉。
三宫女士四岁时失明,从此通过鸟叫感受天空。鸟儿们告诉她天色渐明,四季轮回。一到夏天,便有鸟儿叽叽喳喳地欢快鸣叫。她听着这声音,吟诵俳句。“山边鸟啼皆夏色”。
「声に色はない」と言う人もいたが、三宮さんはこう書いている。「私にとっては声にも景色があり色がある。もっと正確に言うと、声そのものが景色であり色なのだ」(『鳥が教えてくれた空』)。
尽管有人说“声音怎么会有颜色呢”,三宫女士却如此写道。“对我来说,声音里既有景色也有颜色。更确切地说,声音本身就是景色,就是颜色。”(《鸟儿告诉我的天空》)
滝の水の流れる音。草原が風に揺れる音。松ぼっくりが落ちる音。自然が発する声に耳を傾けながら、風景を描いていく。三宮さんの文章には、視覚のみではつくりだせない奥行きがある。風の運んでくるさまざまな匂いも、そこに加わる。
悬泉瀑布的轰鸣声。风过草原,草叶轻摇的声音。松果掉落的声音。三宫女士听着大自然的声音,描绘风景。她的文章有着仅凭视觉描绘不出的深度,和清风送来的种种气味。
目から入ってくる情報ばかりに頼るようになった。そう言われて久しい現代社会である。スマートフォンで写真を撮ってインスタ映えを競うのも、視覚優位の表れかもしれない。だからこそ、ときには立ち止まってみたい。咲く花の香りを求めたり、若い葉の手触りを試したりと。
现代社会,人们长期以来仅依赖视觉获得的信息。拍摄照片竞相上传社交媒体,这大概也是视觉优势的一种体现。正因如此,有时想要停下晒图,去寻找花香,感受嫩叶。
もう立夏である。暦の上では夏が始まった。命がみなぎるのを近くで感じる。そんな季節がまためぐってきた。
现在已是立夏。日历已翻至夏天这一页。我们感受到身边洋溢着饱满的生命力。如此生机勃勃的季节又一次到来了。
【词语和惯用语】
1.台(だい):助数詞。数量の大体の範囲を示すのに用いる。
2.みなぎる:水や空気などがその空間いっぱいに満ちる。
3.松ぼっくり:松ふぐりの転。
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朗读:鹿茜fer-
翻译:shou
审阅:甜梅,田园喵